技術が台湾中南部の産業高度化を牽引、AI活用が幅広い産業に拡大
台北、2026年9月1日 /PRNewswire/ — 8月28日、Ministry of Economic Affairs(MOEA)傘下のDepartment of Industrial Technology(DoIT)は、「2026ミート・グレーター・サウス(2026 Meet Greater South)」で、「あなたに最適なソリューションとの出会い:地域企業とテクノロジーソリューションをつなぐ(Meet Your BEST Solution: Connecting Local Businesses with Tech Solutions)」をテーマに、31の革新技術を披露しました。この展示は、スタートアップ企業、およびIndustrial Technology Research Institute(ITRI)、Metal Industries Research & Development Centre(MIRDC)、Institute for Information Industry(III)、Food Industry Research and Development Institute(FIRDI)などの研究機関と連携して実施されました。

Officials and representatives from the Industrial Development Bureau posed for a photo at the ‘2026 Meet Greater South’ event, showcasing 31 innovative technologies.
今年のパビリオンでは、2つの重点分野に焦点を当てています。1つ目は「あらゆる産業へのAI展開(AI Across Industries)」というテーマに沿い、AIの活用をハイテク製造業にとどめず、建築・建設、水質モニタリング、食品生産などの分野へと広げています。2つ目の「産業高度化(Industrial Upgrading)」では、生産効率と製品品質を高める最先端の製造プロセスと革新技術を通じて、台湾中南部の産業を高度化することに重点を置いています。複数の革新技術はすでに業界パートナーにライセンス供与されており、Ability opto-Electronics Technology、Li Xiang Machinery、HIWIN Technologies、TBI Motion Technologyなどの企業が海外の主要顧客から受注を獲得するのを後押ししています。これらの結果は、技術の研究開発と産業界のニーズを結び付け、企業の世界市場進出を支援する取り組みの具体的な効果を示しています。
AI最適化メタレンズ撮像技術、世界のサプライチェーンに参入
政府の「あらゆる産業へのAI展開(AI Across Industries)」政策に沿って、DoITのパビリオンではさまざまなAI活用例を紹介し、AIが幅広い分野でどのように使われているかを示しています。その一例が、AIによる最適化で鮮明な画質を維持しながらレンズの薄型化を可能にする、ノートパソコン用カメラレンズの撮像技術です。ITRIの視覚センシング用途向け超薄型構造ナノオプティクスチップ技術は、モノリシックメタレンズを用いることで、従来の複数枚構成レンズがかさばるという課題を克服しています。半導体製造プロセスとAIを組み合わせて画像の鮮明度を高めるこの技術は、レンズ厚を従来の2.3~3mmからわずか1.3mmまで削減します。この技術は、ノートパソコン用レンズの大手メーカーであるAbility opto-Electronics Technologyにすでに採用されており、同社は超薄型ノートパソコン向けの顔認証ログインモジュールに同技術を組み込んでいます。このソリューションは、米国の大手ノートパソコンブランドにも採用されています。今後、この技術は可視光および熱赤外線イメージング用途へ展開されると見込まれています。
AIがシジミの殻の動きを読み取り、200万人超に供給される水の品質を守る
AIは水質モニタリングにも活用されており、200万人超に水を供給する水道システムで、シジミを水質監視の指標生物として利用しています。IIIが開発した生物水質センシング用デジタルツイン技術は、従来、複数種類の水質センサーの導入に伴っていた高コストという課題に対応します。この技術では、淡水性のシジミを生物センサーとして利用し、その行動反応が比較的安定しているという特性を生かしています。カメラでシジミの殻の動きを非侵襲的に監視し、AIが細かな行動変化、殻の開閉パターン、集団の異常行動を分析することで、水質の変化をリアルタイムで検知します。この技術はすでに、板新浄水場、三峡河揚水場、寿豊浄水場の3か所に導入されており、これらの施設を合わせて200万人超に水を供給しています。また、KETECH Scientific Instrumentにもライセンス供与されており、その用途は、半導体、プリント基板、精密加工などのハイテク産業における重要工程の水質モニタリングにまで広がっています。
DoITは、この展示を通じて、より多くの革新技術の導入を加速し、台湾中南部全域の産業高度化に新たな弾みをつけることを目指しています。
