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プロビデンス(ロードアイランド州), 2025年12月9日 /PRNewswire/ — EpiVax, Inc.は、米国食品医薬品局(U.S. Food and Drug Administration、FDA)およびCUBRC, Inc.(バッファロー、ニューヨーク州)の科学者との共同研究により、「ジェネリックのテリパラチド製品において特定されたペプチド関連不純物の免疫原性リスク評価(Immunogenicity Risk Assessment of Peptide-Related Impurities Identified in Generic Teriparatide Products)」と題する研究論文を公表しました。同研究は、複数の異なる評価ツールを用いて、ペプチド関連不純物がジェネリックのテリパラチド(TPT)において望ましくない免疫応答に影響を及ぼす可能性があるかどうかを検証するものであり、ジェネリックペプチド医薬品の安全性および同等性を確保する上で重要な検討事項となっています。
テリパラチドは、骨粗鬆症治療に用いられる組換えペプチドであり、申請者に対して、略式新薬申請(ANDA)に基づき提出される合成ジェネリック品について免疫原性リスクを評価することを推奨する、最近のFDAガイダンスで取り上げられているペプチド製剤の一つです。有効成分の同一性を確立することは重要な規制要件ですが、製造工程に由来する不純物によって配列変化が生じ、新たな「T細胞エピトープ」を形成する可能性があるとされています。
同研究では、EpiVaxのPANDAアプローチに基づく複数の直交的手法を用いて、テリパラチドおよび理論上または実際に観察された複数の不純物を体系的に評価しています。具体的には、T細胞エピトープ予測および特性評価ツールであるEpiMatrix®とJanusMatrix®を活用したインシリコ評価、in vitroにおけるHLA結合アッセイ、そしてヒトT細胞アッセイが実施されています。
研究者らは、計算解析ツールを用いて、参照品であるテリパラチドの配列よりも予測上高い免疫原性リスクを有する複数の不純物を特定しています。さらに実験的解析によってこれらの予測結果が裏付けられ、テリパラチド本体と比較して、複数の不純物においてHLA結合能およびT細胞応答の増強が明らかになっています。特に注目すべきは、同研究により、テリパラチド配列内に薬物に対する反応を低下させる可能性のあるトレロジェニックな領域が存在することが明らかになった点ですが、この領域は不純物中の配列変化によって破壊される可能性があります。
「FDAの科学者との今回の共同研究は、堅牢な計算手法とウェットラボ手法を組み合わせることで、ジェネリックペプチド開発における免疫原性リスクをより深く理解し、低減するための有効性を示すものです」と、EpiVaxのCSOであるVibha Jawa博士は述べています。「この研究成果は、不純物評価に関するFDAガイダンスに対応するジェネリック医薬品開発者にとって実践的な枠組みを提供するとともに、ペプチド医薬品の安全性向上につながる可能性を示しています。」
同研究は、免疫原性に寄与し得る懸念不純物を特定し、それらをジェネリック医薬品中で適切に管理する上で、ジェネリックペプチド製造企業にとって有益な知見となる可能性があります。
FDAの資金援助に関する声明
本リリースに記載された研究は、EpiVaxがCUBRC, Inc.およびFDAの関係者と共同で実施したものであり、FDA契約HHSF223018186Cの支援を受けています。本リリースの内容は著者の見解であり、FDA/HHSまたは米国政府の公式見解や承認を必ずしも示すものではありません。
メディア問い合わせ先:
Sarah Moniz
ディレクター、事業開発
SMoniz@EpiVax.com
ロゴ – https://mma.prnasia.com/media2/542055/EpiVax_Logo.jpg?p=medium600

