世界水準のビューティサイエンスが切り開く新時代を定義

上海、2025年12月2日 /PRNewswire/ — ニューヨーク証券取引所上場企業のマルチブランドビューティカンパニーであるYatsen Group(逸仙電商/NYSE: YSG)は、中国初*1となる包括的な美容科学・サステナビリティ・企業責任に関するイノベーション白書「Yatsen Group Beauty Innovation Insightを発表しました。

本白書は中国の美容業界が「ブランドストーリーテリング」から「科学主導型」へと進化する節目を示すものであり、世界の研究開発(R&D)分野におけるYatsen Groupの存在感を明確にするものです。

Yatsen Group Beauty Innovation Insight
Yatsen Group Beauty Innovation Insight

グローバル視点での「中国発イノベーション」定義

本白書は、中国における初の試み*1として「科学的イノベーション」をテーマに、グローバルR&Dネットワーク、技術革新、効果検証、持続可能な開発など6章で構成されています。

上海市静安区で開催した本白書の発表会には、政府関係者、学界、産業界のリーダーらが出席しました。Yatsen Groupの科学的成果の集大成として、また今後のグローバルイノベーション戦略の道筋を示すものとして本白書を発表しました。

Yatsen Group創業者兼会長兼CEOの黄錦峰(ジンフェン・ホアン)は次のように述べています。

Yatsen Group 創業者 兼 会長 兼 CEOのデイビッド(ジンフェン)・ホアン、発表会で基調講演を行う
Yatsen Group 創業者 兼 会長 兼 CEOのデイビッド(ジンフェン)・ホアン、発表会で基調講演を行う

「世界水準のテクノロジー主導型ビューティ企業を目指す私たちの目標は、長年にわたる継続的なR&D投資と科学的厳密性へのこだわりの上に成り立っています。私たちは”グローバルな研究、人材、市場”が交差する未来を構築していきます。」

また、国際化粧品化学者連盟(IFSCC)会長のヴァニア・レイテ博士は、本白書の序文で次のように述べています。

「中国のビューティ企業が科学的イノベーションをグローバルな視点から体系的にまとめた初の白書です。科学に国境はなく、美に境界はありません。この白書は中国の美容科学を世界とつなぐ架け橋となるでしょう。」

Yatsen Group 最高科学責任者 チェン・ジン博士(左)と IFSCC会長 バニア・レイテ博士(右)、ホワイトペーパーを手に意見交換
Yatsen Group 最高科学責任者 チェン・ジン博士(左)と IFSCC会長 バニア・レイテ博士(右)、ホワイトペーパーを手に意見交換

さらに2025年8月、Yatsen Groupは第35回IFSCC世界大会において本白書の英語版を発表しました。中国の化粧品R&D成果が、初めて包括的かつ国際的な査読を経た形で紹介されました。過去4年間でYatsen GroupはIFSCC、EADV、ADC、WCDといった主要な皮膚科学・化粧品学会に参加し、中国の科学的発信力を国際舞台で高めています。

「ラボから市場へ」―科学を美へと変える力

本白書では、Yatsen Groupが研究室で得た発見をどのように消費者価値へ転化しているかを紹介しています。グループの主力ブランド「Perfect Diary(パーフェクトダイアリー)」は、中国香料香粧品協会(CAFFCI)および上海交通大学医学部附属瑞金医院と共同で業界初*2の「メイクアップ・スキニフィケーション・レポート」を発表しました。また、ノーベル賞受賞科学理論5件の発見に着想を得た第3世代Biotec™テクノロジーを開発し、「肌を育てるメイクアップ」という新たな概念を提唱しています。

プレミアムスキンケア分野では、「Galénic(ガレニーク)」の特許技術ActiveAnchor®が水溶性ビタミンCの皮膚浸透効率を向上させ、「EVE LOM(イヴ・ロム)」は、世界初*3の「エモーショナルスキンケアサイエンス」フレームワークを構築し、感情と肌効果の新たな評価基準を確立しました。

Yatsenの「Open Lab」エコシステムは、産学医連携による20以上の研究協力を展開しています。中山大学、復旦大学、瑞金医院、仏サンルイ病院などと提携し、2022年以降は『Science Bulletin』や『Nature Medicine』などの国際学術誌に32本の査読論文を発表し、世界で252件の特許(うち発明特許78件)を出願しています。

Yatsen Group最高科学責任者(CSO)のチェン・ジン博士は次のように述べました。「明確なロードマップと学際的な協業により、私たちは”革新する”だけでなく、”革新のあり方をリードする”存在を目指しています。」

サステナブルなイノベーションと社会的影響

Yatsen GroupはR&Dのみならず、サステナビリティと社会的責任の両立を重視しています。2021年以来、4年連続でESGレポートを発行し、MSCI ESG格付け「A」を2年連続で獲得している唯一の中国ビューティ企業*4です。

Yatsen Group 2024 Environmental, Social and Governance Report
Yatsen Group 2024 Environmental, Social and Governance Report

中国政府の「ダブルカーボン目標」に沿って、Yatsen Groupは炭素監査やグリーン調達、サステナブル包装などを全社的に推進しています。Perfect Diaryの「スリムヒールリップスティック」は、中国初*5のプロダクトカーボンフットプリント認証を取得しました。

プレミアムブランドも同様の取り組みを拡大しており、「EVE LOM」は全外箱に100%FSC認証再生紙を採用し、「Galénic」は詰め替え式ジャーを導入し、説明書の印刷を廃止することで資材使用量を50%以上削減しました。さらに、ガレニーク・スキンサイエンス研究財団を通じて皮膚科学研究を支援し、「社会と調和する美のあり方」を追求しています。

Galénic クチュール・スクレ・デクセランス ザ・アクティブクリーム
Galénic クチュール・スクレ・デクセランス ザ・アクティブクリーム

Yatsen Groupについて

Yatsen Groupは2020年のニューヨーク証券取引所上場以来、R&Dを経営戦略の中核に据え、これまでに累計6億人民元以上を投資してきました。年間売上の3%以上をR&Dに充てています。現在、上海・広州・フランス トゥールーズに3つのグローバルR&Dセンター構え、6つの共同ラボおよび20以上の国際的な研究提携を展開中です。

グループの「1-3-4-6-20 グローバルリサーチネットワーク」は以下で構成されています。

  • 1:世界水準のバイオテクノロジー製造拠点
  • 3:自社R&Dセンター(上海・広州・トゥールーズ)
  • 4:重点研究分野(バイオテクノロジー、サイエンティフィック・スキンケア、エモーショナル・スキンケア、スキン・データサイエンス)
  • 6:共同ラボ
  • 20+:産学連携・業界パートナーシップ

Yatsen グローバルR&Dセンター
Yatsen グローバルR&Dセンター

2025年半ば時点で、スキンケア事業はYatsen Group全売上の半分以上を占めており、R&D投資および科学技術力の両面で、中国のビューティ企業トップ10に位置付けられています。

黄錦峰CEOは次のように締めくくっています。「これからの美は、科学・サステナビリティ・文化の交差点で定義されるでしょう。私たちの使命は、その未来を責任を持って、協働的に、そしてグローバルな視点で形づくることです。」

*1 自社調べ(美容科学に関するイノベーションに特化した白書において)

*2 自社調べ(「メイクアップ・スキニフィケーション」という融合的な概念に特化した研究報告において、2025年11月時点)

*3 自社調べ(「エモーショナルスキンケアサイエンス」フレームワークにおいて)

*4 2024年時点

*5 2021年第三者検査機関によるパーフェクトダイアリーの「スリムヒールリップスティック」(カラー:L02、L04)に対して、製品カーボンフットプリント評価を実施。