ハノーファー(ドイツ)、2025年11月12日 /PRNewswire/ — Zoomlion Heavy Industry Science & Technology Co., Ltd.(以下「Zoomlion」、1157.HK)は、AGRITECHNICA 2025において華々しいデビューを飾り、基幹機械や農業用作業機を含む9点の出展品を披露しました。同社の展示ブースでは、ハイブリッドおよびスマート農業技術における最新の成果が紹介され、世界の農業分野におけるイノベーションと持続可能性への継続的な取り組みが示されました。

ZOOMLION Highlights Smart Hybrid Farming Solutions at AGRITECHNICA 2025
ZOOMLION Highlights Smart Hybrid Farming Solutions at AGRITECHNICA 2025

ZOOMLIONは、ホール5において4機種の新エネルギー農業機械を発表しました。具体的には、ハイブリッドトラクター「DV3504」、「DQ2604」、「DL1604」と、480馬力を誇るハイブリッドコンバインハーベスター「H7-600E」です。大規模でスマートかつ持続可能な農業向けに設計されたこれらのハイブリッドトラクターは、160〜350馬力の範囲で高出力、優れた燃費性能、そして快適な操作性を実現しています。

中でもフラッグシップモデルの「DV3504ハイブリッドトラクター」には、Zoomlion独自のMIDD分散型インテリジェント電動駆動システムが搭載されており、119kNの牽引力と227L/分の油圧出力を発揮します。本機は大規模農業における高出力ニーズに応えるとともに、防音キャビンやエアサスペンションシートの採用により、快適性も高めています。

また、中国からは「Zoomlion DV3504ハイブリッドトラクター」の実演がライブ配信され、自律走行によるハロー作業の様子が披露されました。この実演は、Zpilot Proシステムによって稼働しており、耕起・播種から作物管理、収穫に至るまで、農業プロセス全体を最適化するZoomlionの技術力を強調するものとなりました。

デモンストレーションでは、ドローンによる空撮映像、トラクター前方および後方のカメラ、車内ディスプレイ、そしてクラウドベースの管理プラットフォームという5つの視点が同時に映し出されました。参加者は、トラクターが自律的に最適経路を生成し、Xターンを含む多様な旋回動作を実行しながら、マルチセンサー融合と高精度測位システムによりセンチメートル単位の精度を維持する様子を確認しました。

「H7-600Eハーベスター」は、その卓越した性能データにより大きな注目を集めました。作業効率が20%向上し、オペレーターの負担を30%以上軽減、トランスミッション部品を70%削減、信頼性を50%以上向上させ、さらにエネルギー消費を30%削減しています。世界初のハイブリッド大容量インテリジェントコンバインハーベスターとして、480馬力のエンジンと11.55kWhのバッテリーを組み合わせ、最大出力は600馬力を超えます。

Zoomlionのドイツ子会社であるRABEも、新たに3つの高性能農業機器を発表しました。それは、インテリジェントプラウ「SUPER ALBATROS」、耕起機「PHOENIX T 600」、およびディスクハロー「PANDION M 500」であり、多様な土壌条件に対応した包括的な農業ソリューションを提供します。

Zoomlion Agricultural MachineryのゼネラルマネージャーであるLiu Yuxin氏は、今回の展示は同社の「ハイエンド化・国際化・新エネルギー化」戦略における重要な一歩であると述べました。Zoomlion副総裁兼チーフエンジニアであるFu Ling博士は、建設機械分野で培った技術力を活かして農業機械のハイブリッド化とスマート化を推進し、より持続可能な世界の農業に貢献することの重要性を強調しました。