台北、2025年11月12日 /PRNewswire/ — 台湾のスマートエネルギー企業である泓徳能源(HD Renewable Energy、台湾証券コード:6873)は本日、米国のエネルギーテクノロジープラットフォーム企業ArcTrade社と合弁会社MWEX Solutionsを設立し、ArcTrade社が開発した電力取引プラットフォーム「eOS(Energy Operating System)」のアジア太平洋地域への展開を共同で推進すると発表しました。MWEX Solutionsはまずオーストラリア市場から事業を開始し、その後日本およびその他の成熟した電力取引市場への拡大を計画しており、泓徳能源が国際展開をさらに加速させる決意を示しています。
MWEX Solutionsを設立し、ArcTrade社が開発した電力取引プラットフォーム「eOS(Energy Operating System)」のアジア太平洋地域への展開を共同で推進すると発表しました。
泓徳能源の周仕昌総経理は、「ArcTrade社との協業により、オーストラリアや日本といった成熟した海外市場への進出をより迅速に進めることができます。当社が持つ市場開拓の経験や顧客ネットワークを活かし、国際的なエネルギー取引エコシステムを構築します。MWEX Solutionsは、当社のグローバル展開を推進する強力なツールとなり、プラットフォーム型の運営モデルを通じて、世界のグリーンエネルギー産業における戦略的布陣をさらに拡大していく予定です。」と述べています。
ArcTrade社は2017年に設立され、次世代の電力管理および取引技術の開発に注力しており、北米の主要電力市場をカバーし、複数の金融取引所と連携しています。中核製品であるeOSプラットフォームはすでに多くの北米エネルギー企業に採用され、高い評価を得ています。今回の提携では、泓徳能源が持つ市場開拓、運営管理、再生可能エネルギー投資の強みと、ArcTrade社の技術力を融合させるため、両社の合弁によるMWEX Solutionsを設立します。北米市場で実証されたeOSプラットフォーム技術をアジア太平洋地域に導入し、エネルギー取引のデジタル化を加速させます。これは、泓徳能源が国際的なエネルギープラットフォームを構築するうえでの重要なマイルストーンとなります。
ArcTrade社が開発したeOSプラットフォームは、モジュール化および拡張性に優れたスマートエネルギー取引・管理システムであり、市場の進化に合わせて柔軟にカスタマイズできる構造を持ちます。事業者のニーズに応じて柔軟にカスタマイズ可能で、エネルギー小売管理、自動入札およびリスク管理、取引清算、データ分析などの機能を備えるとともに、蓄電設備、仮想発電所(VPP)、EV向けのシステムを統合し、現物および先物市場取引をサポートします。eOSプラットフォームは、発電側・需要側・市場をシームレスにつなぐだけでなく、従来の取引システムの柔軟性不足という制約を打破し、買い手と売り手、データと資産を結ぶデジタルインフラを構築します。エネルギー市場を分散化・スマート化へと導く重要な推進力となります。
eOSプラットフォームの技術的支援のもと、MWEX Solutionsは2025年までにオーストラリアのエネルギー機関および現地のメーター・清算システムとの連携を完了し、エネルギー小売事業者、VPP事業者、再生可能エネルギー事業者に対し包括的なソリューションを提供する予定です。さらに2026年からは日本市場に進出し、日本卸電力取引所(JEPX)、電力需給調整力取引所(EPRX)、および店頭取引市場(OTC)との接続を進め、アジア太平洋最大の自由化電力市場における大きなビジネスチャンスの獲得を目指します。
