Amgen、BMWグループ、JPMorganChase、SoftBank Corpを顧客として発売

ニューヨーク(米国), 2025年11月8日 /PRNewswire/ — 量子コンピューティングの世界大手Quantinuum社は、本日、世界最高精度となる汎用商用量子コンピュータ「Helios」を発表しました。これは、企業による量子コンピューティングの導入の加速に向けて設計されたものです。Heliosは商用システムでも最高レベルの忠実度と業界初となるリアルタイム制御エンジンを備えているため、開発者は、量子計算を補完する多様な従来型コンピュータと同様の方法で量子コンピュータをプログラミングできます。また、開発者はPythonベースの最新プログラミング言語「Guppy」を使用して、(量子と従来型の)ハイブリッドコンピューティング機能を1つのプログラムでシームレスに組み合わせることも可能です。顧客は、Heliosを同社のクラウドサービスおよび自社設置型製品を通じて利用できます。

Quantinuum社の社長兼最高経営責任者を務めるRajeeb Hazra博士は、「コンピューティングにおける次の転換点は、今日から始まるのです。企業はようやく、高精度汎用量子コンピュータにアクセスし、現実の世界への影響を推進できるようになりました。これによって創薬から金融、先端材料に至るまで、産業の革新的手法が変革されていくでしょう」と述べています。

Heliosは、量子的に生成したデータで生成AIモデルを強化する能力を駆使して、データ分析、材料設計、量子化学といった分野でAIの潜在能力を最大限に引き出します。Quantinuum社は、生成QAIの加速に向けてNVIDIA社との提携を拡大し、同社が発表した「NVIDIA NVQLink」技術を介して「NVIDIA GB200」をHeliosに統合することで最終需要先市場向けのアプリケーションを創出します。加えて、Quantinuum社は、Heliosおよび将来のシステム向けにNVIDIA加速コンピューティングへ移行し、NVIDIA CUDA-Qプラットフォームと並行してQuantinuum社の「Guppy」を活用し、ロードマップにおいて鍵となるリアルタイムエラー修正を実行します。

同社は、急成長を遂げつつある初期ユーザーおよび協力者コミュニティ(以下に挙げる生命科学、材料、エネルギー分野の大手企業を含む)を発表しています。

  • Amgen:投資家にして研究協力者。量子コンピューティングと機械学習のハイブリッド技術により、バイオ医薬品におけるデータ駆動型創薬を推進。
  • BlueQubit:実走行動画データを用いたAIベースの画像認識。
  • BMWグループ:燃料電池触媒の材料研究を通じて、持続可能なモビリティの発展に貢献。
  • JPMorganChase:高度金融分析における技術の潜在能力を研究。
  • SoftBank Corp.:次世代電池、光スイッチ、太陽電池向け有機材料に関する研究開発。

本日、Quantinuum社は、シンガポールのNational Quantum Office(NQO)およびNational Quantum Computing Hub(NQCH)との戦略的提携契約も締結しました。この契約には、計算生物学および生物情報科学、財務モデルの構築および最適化、先端材料および化学、組み合わせ最適化などの分野における量子コンピューティングの実用化加速に向けた、同国内でのHeliosへのアクセスが含まれています。同社はこの戦略的提携をにらみ、世界屈指の研究開発・運用センターをシンガポールに設立します。

最後に、量子コンピューティングの商業的な影響範囲を拡大する戦略の一環として、Quantinuum社は2つの新たなエコシステムプログラムを導入します。新たなユーザーグループ「Q-Net」は、顧客からのフィードバックや協業を扱うフォーラムとしての役割を与えられ、新たなスタートアップ提携プログラムでは開発者を招聘し、Helios上でサードパーティアプリケーションの構築および拡張を行います。 

Heliosの詳細については、こちらのブログ記事をご覧ください。視覚素材および科学論文については、こちらからダウンロードできます。

 忠実度:量子コンピューティングにおいて、忠実度はシステムの計算精度を決定する測定指標です。システムエラー率が低いほど、忠実度は高くなります。Heliosは市販製品として最も優れた忠実度を実現しています。性能仕様の概要:

  • 物理量子ビット(PQ:98個の物理量子ビット、2量子ビットゲートの忠実度99.921%、1量子ビットゲートの忠実度99.9975%。
  • 論理量子ビット(LQ
  • 94個の論理量子ビット(エラー検出済み)が物理量子を上回る性能で全体として量子ビットもつれを形成
  • 50個の論理量子ビット(エラー検出済み)が磁性シミュレーションにおいて物理量子を上回る性能を達成
  • 48個の論理量子ビット(エラー補正済み)が物理量子を上回る性能(99.99%の状態準備および測定忠実度)を実現。

Quantinuumについて 

Quantinuumは量子コンピューティングを手掛ける世界大手企業です。同社の量子システムは、あらゆる業界基準において最高の性能を発揮します。米国、英国、ドイツ、日本に拠点を置き、630名を超える従業員(うち370名以上が科学者・技術者)が、量子コンピューティング革命を起こすべく日夜励んでいます。詳細については、www.quantinuum.comをご覧ください。

Quantinuum社のHeliosはHoneywell社の技術がベースとなっており、これはHeliosのイオン捕獲装置がHoneywellによって製造されていることを反映するものです。Honeywellの商標は、Honeywell International, Inc.による使用許諾に基づき使用されています。なお、Honeywellは、本サービスに関して一切の表明または保証を行いません。

ロゴ – https://mma.prnasia.com/media2/2655950/5604548/Quantinuum_Logo.jpg?p=medium600