東京, 2025年10月10日 /PRNewswire/ — Roundtable on Sustainable Palm OilRSPO)とJapan Sustainable Palm Oil NetworkJaSPON)は、106日から8日まで東京のベルサール八重洲でRSPO x JaSPON Conference 2025を共催しました。このイベントには、業界のリーダー、政府機関、学界、 小規模農家の代表が集まり、責任あるパーム油サプライ・チェーンの構築におけるタイと日本の協力を強化しました。

A panel representing the Department of Agricultural Extension (DoAE), Global Green Chemicals (GGC), Petchsrivichai Enterprise (PCE), Prince of Songkla University, Thailand Smallholder Facilitator Network, RSPO and Saraya.
A panel representing the Department of Agricultural Extension (DoAE), Global Green Chemicals (GGC), Petchsrivichai Enterprise (PCE), Prince of Songkla University, Thailand Smallholder Facilitator Network, RSPO and Saraya.

会議の代表団には、Department of Agricultural ExtensionDoAE)、Thailand Smallholder Facilitator NetworkPrince of Songkla大学、Global Green ChemicalsGGC)、Petchsrivichai EnterprisePCE)、Sarayaの代表者や国際的な関係者が含まれています。

タイでは、小規模農家がアブラヤシ生産地域の約85%を管理しており、持続可能な生産は農家主導でも可能であることが実証されています。認定された独立系小規模農家はすでに物理的CSPO生産量の90%を販売しておりこれは、独立系小規模農家によるものとしては世界最高の水準です。この成果は、タイの包括的な変革の成功を浮き彫りにしている数値です。

「私たちはさらなる取り組みを進める必要がありますが、私たちだけではそれを成し遂げられません。市場からの反応が必要なのです。小規模農家を中心に据えることは、共通の責任という理念を実践することを意味します」と独立系小規模農家パネルのモデレーターを務めたWandee Krichanan氏(RSPOスモール・ホルダー・マネージャー)は述べています。

包括的かつ競争力のあるサプライ・チェーン

下流のプレーヤーは、調達が持続可能かつ包括的になり得ることを示しています。RSPO会員であるPCEGGCがその代表例です。長期にわたるパートナーシップ、研修プログラム、ターゲットを絞った調達を通じて、小規模農家が認証済み市場にアクセスできるようにしています。

PCEは、小規模農家の発展とデジタル・イノベーションを結び付けて透明性のあるトレーサビリティを実現し、『温室効果ガス排出量マイナス』の達成を目指す未来のバリュー・チェーンを構築しています」とPCEの最高戦略責任者、Pornpipat Prasitsupaphol氏は述べています。

GGCP TT GC Group)のコーポレート・ブランディングおよびCSR部門マネージャー、Panrada Wongsuwan氏は次のように述べています。「GGCでは、持続可能性は上流から下流までバリュー・チェーン全体に及ぶ必要があると考えています。私たちは、小規模農家に力を与え、社会と環境に対する責任を強化することに尽力しています。」

さらにSarayaは、日本初の抗菌石鹸や植物由来洗剤など、天然植物由来成分を使用した環境に配慮した製品を長年にわたり開発してきました。同社は2004年以来、ボルネオ島におけるパーム油関連の森林破壊や野生生物への脅威に対処するための環境活動を主導しており、2005年に日本初のRSPO会員となりました。

「バリュー・チェーンを強化するには、小規模農家を組み込んだサプライ・チェーンが不可欠です。だからこそ、私たちは小規模農家を支援しているのです」とSaraya Co, Ltdサプライ・チェーン・マネジメント本部副本部長であり、JaSPON副会長でもある吉川慎一氏は述べています。

40万以上の農家がパーム油生産に従事しており、タイ政府は包括的調達を国家の優先事項とみなしています。「責任ある調達は、環境への取り組みというだけでなく、農家が世界のサプライ・チェーンに完全に組み入れられ、その努力に見合った正当な報酬を得られることを保証するものでもあります」とDoAEの代表者は述べています。「透明性と包括性を重視する日本企業と提携することで、持続可能性と品質の最高基準を満たすパーム油が保証されます。」

RSPO認証を受けた小規模農家は地球環境の守護者です。現物購入かクレジット購入かを問わず、購入者からのサポートのおかげで、私たちはこの管理を継続することができます」と、Srijaroen Sustainable Oil Palm Production Community Enterpriseの社長であり、Thailand Smallholder Facilitator Networkの議長でもあるChaowalit Wuttipong氏は述べています。

スラタニから東京まで、タイの独立系アブラヤシ小規模農家が世界的な注目を集めています。彼らは、工場、日本のバイヤー、タイ政府との協力を通じて、包括的かつ持続可能なサプライ・チェーンがアジア全体の繁栄と信頼を推進できることを証明しています。

RSPOについて:

Roundtable on Sustainable Palm OilRSPO)は、パーム油を持続可能にするための世界的なパートナーシップです。2004年に設立されたRSPOは、パーム油の価値連鎖全体からメンバーを結集した多利益関係者の非営利組織であり、会員にはオイルパーム生産者、パーム油の加工業者や商社、消費財メーカー、小売業者、銀行や投資家、環境保護団体や自然保護NGO、社会的または開発に関連するNGOが含まれています。

進展と積極的な影響を目指すパートナーシップとして、RSPOはパーム油の生産と消費を持続可能にするために、世界的な変革を促進しています。変革を促すために、私たちは環境面での恩恵と社会的な利益を伝えています。進展を促すために、私たちは協力の触媒となります。確信を提供するために、私たちは認証基準を定めます。

RSPOはスイスのチューリッヒに国際組織として登録されており、マレーシアとインドネシアに本部を、また中国、コロンビア、オランダ、イギリス、アメリカにオフィスを構えています。

JaSPONについて:

JaSPONJapan Sustainable Palm Oil Network)は、従来のパーム油生産に伴う環境問題などの課題に対処することを目指し、日本市場における持続可能なパーム油の調達と消費を促進するために20194月に設立されました。

JaSPONは、消費国として日本がパーム油に関連する環境、社会、倫理の問題に取り組む上で重要な役割を担っているという信念に基づいて活動しています。同団体は、業界横断的な連携の重要性を強調しており、さまざまな分野の会員がそれぞれの立場から協力し、持続可能な取り組みを推進することを奨励しています。

 

 

 

写真 – https://mma.prnasia.com/media2/2790383/RSPO_x_JaSPON_Panel.jpg?p=medium600

ロゴ – https://mma.prnasia.com/media2/2380937/RSPO_Trademark_Logo_transparent_png_Logo.jpg?p=medium600