台北、2025年5月6日 /PRNewswire/ — 台湾のスマートエネルギー企業、泓德能源(HD Renewable Energy、台湾証券コード:6873)は、2025年1月に実施された長期脱炭素電源オークションにおいて、新たに5件の蓄電池プロジェクトを落札しました。合計設備容量は約300MW(1.5GWh)で、2024年度の初参入に続き、2年連続での落札となり、日本市場での存在感をさらに高めています。

泓德能源、日本の長期脱炭素電源オークションで蓄電池300MWを落札
泓德能源、日本の長期脱炭素電源オークションで蓄電池300MWを落札

泓德能源は2024年度、三重県および福岡県で2件の蓄電池プロジェクト(合計73MW、設備容量97.9MW)を落札し、2027年の運転開始を予定しています。今年度の同オークションの蓄電池分野での総落札容量は約1.37GWで、同社は約20%を占め、大規模案件を落札した唯一の台湾企業となりました。新規案件は青森県、福島県、北海道に位置し、最大規模の案件は約100MWとなります。いずれも政府の容量支援金制度(20年間)の対象です。

泓德能源は日本国内で太陽光400MWと蓄電池2.6GWを含む3GW超の再エネ開発を目標として掲げており、電力小売、エネルギーマネジメント、アグリゲーション技術を組み合わせ、多面的なエネルギーサービス展開を推進しています。東急不動産株式会社と共同開発する群馬県の蓄電池プロジェクトは、「令和6年度 再エネ導入拡大を見据えた系統用大規模蓄電池導入支援事業」として東京都より11.9億円の補助金を獲得し、2028年初頭の完成を予定しています。また、Brawn Capitalと北海道札幌市で推進中の蓄電池事業「Project Hikari」は、2025年末に商業運転を開始する見込みです。

さらに、泓德能源は日本市場における戦略的なパートナーシップの構築も進めています。三菱電機とエネルギーアグリゲーション分野の合弁会社を設立し、三菱電機は第三者割当増資を通じて同社株式3.06%を取得しています。同社は今後も日本市場での展開を加速し、日本のエネルギー転換および国際市場への展開を推進していきます。