同社はエネルギーと化学分野で3つの調査報告書を発表し、エネルギー変革における共通の目標と事業協力を強化しました

リヤド(サウジアラビア)、2025年4月24日 /PRNewswire/ — China Petroleum & Chemical Corporation(HKG:0386、以下「Sinopec」)は4月21日、サウジアラビアのリヤドで開催された中国エネルギー・化学産業報告書の海外発表会において、第1回「Global Energy Outlook 2060」報告書(以下「報告書」)を正式に発表しました。加えて、「China Energy Outlook 2060 (2025 Edition)」と「2025 China Energy and Chemical Industry Outlook」という2つの報告書も、このイベントで発表されました。

これはSinopecにとってサウジアラビアでの3回目の海外リリース・イベントであり、エネルギー転換に関する協力関係を強化し、学術・ビジネス交流を促進することを目的としています。

Sinopec Makes Overseas Debut with Global Energy Forecast: Global Energy Outlook 2060 Report Released.
Sinopec Makes Overseas Debut with Global Energy Forecast: Global Energy Outlook 2060 Report Released.

この報告書は、中国企業が海外で初めて、革新的な調査によって予測精度を高めた中長期的な世界エネルギー見通しを発表したものです。報告書は「世界の一次エネルギー消費量は、2045年までに標準石炭267.1億トンでピークに達し、2060年までに自然エネルギーが51.8%を占める」と予測しています。エネルギー消費は2060年までに252億5000万トンに減少し、そのうち石油とガスの占める割合は35.7%となります。

石油消費量は2030年に46億6,000万トンでピークを迎え、輸送から工業原料へと中心が移るものの、2060年までには輸送エネルギーの40%を占めるようになります。

非化石エネルギーは大きく成長し、水素の使用量は2023年の2%から2060年には50%近くに増加し、年間3億4,000万トンを超えると予想されます。CCUS能力は2030年までに1億1,000万トン、2060年までに47億トンに拡大し、エネルギー転換を推進する要因となります。

China Energy Outlook 2060 (2025 Edition)」は、「中国の一次エネルギー使用量は2030年以降頭打ちとなり、標準石炭68億~71億トンでピークを迎える」と予測しています。石油需要は2027年までにピークに達し、2035年には発電において非化石エネルギーが化石燃料を上回るでしょう。エネルギーからのCO₂排出量は、2030年までに108億トンから112億トンでピークに達すると予想されており、早期のカーボン・ピークが確実視されています。

2025 China Energy and Chemical Industry Outlook」は、「中国の総精製能力は2025年までに年間9億6,000万トンから9億7,000万トンにピークを迎える一方、化学産業はオレフィン、芳香族、バルク化学製品の持続的な高水準の生産能力過剰に直面する」と指摘しています。

示唆に富んだ同報告書の内容については、http://www.sinopec.com/listco/en/をご覧ください。