上海、2025年4月15日 /PRNewswire/ — 第91回中国国際医療機器博覧会(CMEF)が、2025年4月11日に上海で閉幕しました。今回の展示会には、約5,000社の出展企業が革新的な医療技術を披露し、150を超える国と地域から数十万人の来場者を集めました。
CMEFは、医療機器全体を網羅する国際的なトップクラスの医療展示会へと進化してきました。CMEFと同時開催された専門展示会には、国際部品製造・設計展(ICMD)、中国国際リハビリテーション・パーソナルヘルス展(CRS)、および中国国際高齢者介護看護展(CECN)などがあります。
医療を革新する:主要製品の発表
CMEF 2025では、医療提供の在り方を一新する数千点に及ぶ革新的な新製品が発表されました。主なハイライトをいくつかご紹介します。
- GE HealthcareはSIGNA™ Heroを発表し、この製品はSonicディープラーニングプラットフォームを搭載しています。このMRIシステムは、従来1時間以上かかっていたスキャン時間をわずか30分に短縮するとともに、脳および心臓の精密な診断精度を向上させます。
- United Imaging HealthcareはuAI NEXUSを発表し、この製品はDeepSeekのような最先端技術とマルチモーダルアーキテクチャを融合させた医療基盤モデルとなっています。このモデルは、適応型のマルチモーダル医療エージェントとして設計されており、多様な医療課題に対応することを目的としています。
- Neusoft Medicalは、検出器カバレッジが16cmの世界初の超高精細スパイラルCTスキャナー、NeuViz Epoch Eliteを発表しました。同機は、卓越した空間分解能と高速スキャン機能を備えており、臨床応用の幅を大きく広げます。
- Longwood Valley MedTechはROPAを発表し、この製品は、AIディープラーニング技術を搭載した初の整形外科手術用ロボットとなっています。同機は、数百万件に及ぶ臨床データに基づいて手術計画を立てることで、これまでにない精度を実現します。
- Sunnyou Medicalは、多チャンネル無線脳波(EEG)取得システムを披露しました。このシステムは、脳波信号のリアルタイム監視および記録を可能にし、さまざまな生体センサーに対応することで幅広い応用を実現します。
- MindrayはDigiEye U8を正式に発表しました。これは、最新のデジタルX線撮影(DR)システムであり、社内開発における複数の技術的空白を埋める画期的な成果となります。
今回のCMEFインターナショナルゾーンでは、世界中の中小企業(SME)による最先端の医療技術を紹介する「新製品パビリオン」が新たに設けられました。注目すべきナショナルパビリオンとしては、IVD、集中治療、バイオ医療材料分野のリーディング企業が参加したイタリア貿易促進機構(ITA)や、この春CMEFに初出展し、高品質な外科手術器具を披露したパキスタン貿易開発庁(TDAP)が挙げられます。
「非常に大規模なイベントであり、展示されている医療機器や医薬品の幅広さには本当に感銘を受けました。これまで参加した中でも最大級の展示会の一つであり、医療技術、ヘルスケア科学、病院向けソリューションにおける世界の革新が一堂に会しています。最新の進歩に触れたいとお考えであれば、ここ以上の場所はありません。ここは、現在のテクノロジーがもたらす可能性を一挙に知ることができるワンストップの場です。」と、マレーシア民間病院協会の会長であるDatuk Dr. Kuljit Singh氏は述べました。
CMEFは、医療機器製造のあらゆる側面を網羅する世界有数のプラットフォームとしての使命を継続しており、海外進出を目指す国内企業と中国市場への参入を図る国際ブランドとの連携を促進しています。注目すべき今後の開催予定としては、tHIS ASEANが7月9日から11日にかけてマレーシアで開催され、また第92回CMEFは9月26日から29日まで広州にて開催される予定です。