北京、20251122 /PRNewswire/ — UNESCO World Heritage Centerの所長であるLazare Eloundou Assomo氏は最近、代表団を率いて中国南東部福建省の歴史的な港湾都市、泉州を訪問しました。これにより、「宋元時代の中国の世界の交易の中心地」として知られるこの都市が再び世界の注目を集めています。


世界遺産としての国際的な認知が泉州のインバウンド観光市場に新たな活力を吹き込む一方、豊富な世界遺産資源を有する同市は近年、インバウンド観光サービスの継続的な最適化にも努めてきました。

240時間ビザ免除トランジット制度の実施は、泉州を訪れる国際観光客に大きな利便性をもたらしています。統計によると、2025年上半期の泉州への外国人観光客数は約403,900人で、前年同期比95.5%増となりました。外国人観光客による観光収入は299,500万元(約42,100万米ドル)に達し、前年同期比83.3%増加しました。

これらの数字の背景には、泉州が世界遺産という知的財産を活用して開発した特色ある観光ルートが重要な役割を果たしています。千年の歴史を持つ開元寺からエキゾチックな建築様式の清浄寺(モスク)まで、各遺産は国際的な訪問者にとって「文化的な磁石」として機能しています。

一方、同市の「海上シルクロード・泉州(Maritime Silk Road Quanzhou)」国際観光プロモーション・プログラムは、中国オンライン旅行サービス・プロバイダーのCtrip.comが発表したアジア観光地トップ100にランクインし、泉州のグローバル観光市場における評価と影響力をさらに高めました。

泉州はまた、世界遺産保護における国際協力の先駆的取り組みにも尽力してきました。同市は、海上シルクロード沿線の複数都市と、遺産保護や文化観光開発に関する交流および協力を進めています。

今後はUNESCOとの協力体制も深化させる計画です。国連のプラットフォームを通じて遺産保護の経験を世界に発信すると同時に、文化観光開発の先進的な国際的理念や手法を泉州に導入し、文化観光産業のより質の高い発展を促進することを目指します。

さらに泉州は世界遺産の知的財産を活用し、無形文化遺産製品や文化創造商品のグローバル市場進出を可能とする越境文化貿易事業を推進する予定です。

泉州訪問中、Assomo氏は同市を「生きた遺産」と称賛し、文化遺産保護への取り組みを高く評価しました。また「中国の遺産保護経験を世界に広めたい」との期待を表明しました。

原文リンク:https://en.imsilkroad.com/p/348413.html