北京、2025年11月5日 /PRNewswire/ — 世界大学気候連合(GAUC)主催の第5回ネットゼロの未来に関する世界青年サミットが10月31日に清華大学で開催された。本サミットには、世界各地から若手リーダー、学者、実務家が集まり、気候ガバナンスや革新的なソリューション、そしてブラジル・ベレンで開催されるCOP30に向けた若者の国際的な気候行動への貢献について意見交換が行われた。
清華大学大学評議会副議長のShi Zongkai教授が歓迎の辞を述べ、気候行動における若者の重要な役割を強調した。また、清華大学が国際的なパートナーシップの推進と、高等教育による気候ガバナンスへの貢献の強化に取り組む姿勢を改めて表明した。
ビデオメッセージで、欧州気候財団(European Climate Foundation)会長兼CEO、ならびにCOP30欧州特使のLaurence Tubiana氏は、パリ協定の持続的な重要性を振り返り、ネットゼロ未来への移行を牽引する若者たちを称賛した。
ヴッパータール研究所元所長のPeter Hennicke教授が基調講演を行い、ネットゼロ排出、循環型経済、ウェルビーイングに向けた体系的な道筋について論じた。若者たちに対し、世界の優れた事例から学び、前向きな姿勢で行動するよう呼びかけた。
GAUC最高青年責任者のAlice Ho氏は、同連盟の「Climate x」キャンペーンを紹介。79か国の若者が参加し、500万人以上に影響を与えた取り組みであることを伝えた。また、2022年以降、20か国以上で100件以上のイベントを開催し、教育、クリーンエネルギー、ファッション、健康、災害対応などの分野で若者主導の革新的な取り組みを紹介してきたGlobal Youth Climate Weekイニシアチブも強調した。
本サミットでは「若者の気候対話」や世代間対話が行われた。若手代表はCOP29やその他の取り組みでの経験を共有し、BMW、Airbus、EcoVoyageの業界専門家は、持続可能なビジネス実践、循環型経済、若者のエンパワーメントに関する実践的な知見を提供した。参加者たちは、気候課題に取り組むうえで、自ら行動を起こすこと、協力関係を育むこと、そして重要なスキルを身につけることの重要性を強調した。
パネルディスカッションでは、グリーントランジション、若者のエンパワーメント、持続可能性に向けた実践的戦略が議論された。学者や実務家は、国際協力、政策の理解、学術知識と実践的行動の統合が、意義ある成果を生み出すために重要であることを強調した。
サミットの締めくくりとして、登壇者は参加者に対し、得られた知見を行動に移し、学んだ教訓を次に活かし、持続可能でネットゼロの未来を推進する模範となるよう呼びかけた。
