がん免疫療法の効果を高める免疫賦活化剤の可能性を検討
東京、2025年8月20日 /PRNewswire/ — ARC Therapies株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長・CEO:鈴木蘭美)は、国立がん研究センター発の認定ベンチャーとして、当社が保有する知的財産を活用しYB328株をARC0812 (RUX:ラックス)と定め、前臨床試験や人を対象とした臨床試験によって投与方法の検討や有効性の確認を行い実用化・臨床応用に向けた開発を進めてまいります。
YB328は国立がん研究センター研究所腫瘍免疫研究分野(西川博嘉分野長)を中心としたグループによって新たに同定された腸内細菌であり、特に免疫チェックポイント阻害薬が有効ながん患者の腸内に多いことが特徴的です。マウスを用いた実験では、YB328の存在ががん免疫を活性化する可能性も示唆されました。
これらの研究成果を受け、ARC Therapies株式会社ではYB328(ARC0812(RUX:ラックス))の人でのがん免疫療法における免疫賦活化剤※の可能性を検討し、事業化にむけた更なる検討を進めてまいります。
※ 免疫賦活化剤 (めんえきふかつかざい)
免疫をつけたい抗原だけでは十分な免疫反応が起こらない場合に、抗原と同時に投与することで免疫細胞を強く刺激し、免疫記憶をつくりやすくする成分
ARC Therapies株式会社について
ARC Therapies株式会社は、国立がん研究センター発の認定スタートアップです。免疫・遺伝子・代謝を三位一体にとらえ、がんの完治を目指した研究開発を行っています。
参考情報
YB328株に関する研究論文はこちらよりご覧いただけます:
https://www.nature.com/articles/s41586-025-09249-8