寧徳(中国)、2025年8月12日 /PRNewswire/ — 8月10日、CATL傘下の独立系アフターマーケットブランドであるNING Serviceは、CATLのアフターセールス事業10周年と併せて、設立1周年を迎えました。「Now Action」をテーマとしたNING Serviceブランドデーが正式に開幕し、同日に上海の旗艦エクスペリエンスセンターおよびタイのバンコク初の海外直営店がオープンしました。バッテリーのメンテナンス技術における継続的なイノベーション、世界トップクラスのサービスネットワークと人材システム、そしてバッテリーのライフサイクル全体を網羅するエコシステムを活用し、NING Serviceは新エネルギー車ユーザーの課題を解決し、新エネルギー車アフターマーケットを新たな段階へと導いています。
10年の歩み:サービス・人材・標準の強固なトライアングル構築
「世界的なエネルギー構造転換が加速する中、中国の新エネルギー産業は大規模な発展に向けた重要な転換点に差し掛かっています。NEV産業においては、バッテリーシステム、電動駆動系およびパワーエレクトロニクスの検査や、バッテリー健康状態の評価といった新たな需要に、既存のサービス体制が対応しきれていません。新エネルギーサービス分野のパイオニアとして、NING Serviceは常にお客様のニーズを最優先に掲げ、技術革新を原動力とし、双方に利益をもたらす協力を目指して、新エネルギーアフターマーケットの高品質な発展を推進しています。」と、CATLアフターマーケット事業部門社長のLi Wei氏は述べました。
2015年にCATLのアフターマーケット事業部として設立されたNING Serviceは、2024年に正式に独立ブランドへとアップグレードしました。CATLが世界的に有する動力電池技術の卓越した専門性を活用し、NING Serviceは企業および一般消費者向けに、直営のエクスペリエンスセンター、認定サービスプロバイダー、そしてグローバルサービスネットワークを通じて、バッテリーの検査、メンテナンス、リサイクルなどの包括的なサービスチェーンを提供しています。10年にわたる取り組みの結果、NING Serviceは世界75か国で強固な事業基盤を築き、1,100を超えるサービス拠点を運営するとともに、総面積37万平方メートルを超える67の補修部品倉庫を管理しています。
CATLのアフターセールスチームが主導または参画した24種類の業界標準を基盤とし、乗用車、商用車、エネルギー貯蔵製品ラインおよび6つの主要応用分野を網羅する自社開発のサービスシステムを背景に、NING Serviceは「一般的な故障は8時間以内、複雑な故障は72時間以内に修理」という約束を実現し、業界における確固たるトップポジションを維持しています。グローバルにおいて、CATLの海外サービスネットワークは24時間以内の対応を実現し、世界中の顧客に途切れのないサービス体験を提供しています。
さらに、NING Serviceはパートナーと連携し、中国国内18の省・直轄市において新エネルギー分野の検査・修理に関する専門的な研修拠点を設立し、国内の新エネルギーアフターマーケットにおける熟練人材需要の高まりに対応しています。これまでに8,600人以上の業界スペシャリストを育成し、人材供給・育成・管理体制を網羅する完全な人材エコシステムを構築することで、業界に継続的に新たな人材を供給しています。
技術的障壁を打破:「交換のみで修理不可」というメンテナンスのジレンマを解消
新エネルギー車におけるバッテリーパックの底部衝撃事故は比較的まれですが、発生した場合には深刻な損傷を招くことが多く、バッテリーパック全体の交換が必要となる高額な修理につながります。さらに、第三者による修理工程は安全性リスクを伴い、車両および利用者の安全を確保することが困難です。この課題に対応するため、NING Serviceは革新的にCTP修理サービスを開始しました。CATL純正部品を使用し、CATLの技術基準および品質要件を厳格に遵守するとともに、正式な保証を付与することで、安全かつ信頼性の高い修理を実現しています。この修理サービスは、バッテリーパック全体の交換と比べて大幅に低コストであり、利用者の修理費用を大きく削減するとともに、CTPバッテリーにおける業界の「交換のみで修理不可」という行き詰まりを打破しています。
バッテリーパックの修理工程において、NING Serviceは常に標準化された作業手順を順守し、温度・湿度が一定に保たれたクリーンかつ専門的な環境で修理を行い、純正メーカーが定める厳格な検査・修理手順を厳密に遵守しています。この厳格な体制により、セル単位での修理の信頼性が的確に確保され、不適切な取り扱いや品質の劣る部品によって生じる二次的損傷のリスクを効果的に排除し、バッテリーの性能と安全性を根本から守っています。
さらに、サービスの専門性と安全性を一層高めるため、NING Serviceは独自に非破壊検査装置を開発しました。この装置はわずか15分で故障診断を完了でき、90%以上の高い精度を実現しています。超音波ガイド波技術を用いることで、バッテリーパックを分解することなく内部損傷を正確に検出でき、分解・検査によって生じ得る二次的損傷を効果的に回避しています。これにより、バッテリーの安全性と寿命が確保されるだけでなく、利用者の時間と修理費用も節約できます。この非破壊検査装置は、今年末までに正式に発売される予定です。
OEMの技術、純正部品保証、そして権威ある認証という三重の強みを活かし、NING Serviceは「バッテリーパック修理の困難さと高コスト」という業界全体の課題を克服し、信頼性と費用対効果を兼ね備えた専門的なソリューションを顧客に提供しています。
クローズドループエコシステム:バッテリーのライフサイクル全体にわたる包括的管理
NING Serviceは、新エネルギー利用者に対し、「製造・使用からリサイクル・再生まで」バッテリーのライフサイクル全体を網羅するサービスの提供に取り組んでいます。45項目のオンライン解析と28項目のオフライン検査から成る専門的なバッテリー健康状態評価システムを統合することで、NING Serviceは権威あるバッテリー検査とメンテナンスを提供し、利用者が潜在的なリスクを迅速に把握してバッテリー寿命を延ばすとともに、中古車市場における透明性と残存価値の向上にも寄与しています。同時に、CATL傘下のBrunp Recyclingが有する世界トップクラスの循環型サプライチェーンを活用し、NING Serviceは「72時間特急リサイクル」ネットワークを構築し、第三者プラットフォームの3倍となる地域カバー率を実現しています。効率的なグリーンリサイクルサプライチェーンを構築することで、NING Serviceは持続可能な発展への取り組みを積極的に実践しています。
将来的には、消費者はNING Serviceのプラットフォームを通じて、使用済みバッテリーのリサイクルを容易に完了できるようになります。回収されたバッテリーは厳格な選別と分類を経た後、その状態や性能に応じて、修理・再製造、カスケード利用、または再利用可能な原材料への分解といった最適な処理が行われます。このモデルにより、NING Serviceは消費者に便利なリサイクル手段を提供するだけでなく、バッテリーのライフサイクルを最大限に延ばし、資源の無駄を最小限に抑えています。
さらに、「共創」の理念に基づき、NING Serviceは優良な業界パートナーと連携し、電動船舶運航や低空域経済など、多様な事業分野へと事業を拡大しています。この協働的なアプローチは、サービス提供の枠を広げ、新たな成長機会を創出しています。オープンなパートナーシップモデルを通じて、NING Serviceは自社の持続的な事業成長を促進するだけでなく、新エネルギー産業全体に新たな活力をもたらしています。
アフターマーケットサービス分野におけるCATLの重要な戦略的施策として、NING Serviceは車両所有者に優れた技術サポートを提供するだけでなく、クローズドループエコシステムのアプローチによって新エネルギー産業の新たなベンチマークを確立しています。現在、NING Serviceの旗艦エクスペリエンスセンターは、武漢や広州を含む中国国内7都市に設置されています。タイのバンコクにある店舗は、延床面積2,000平方メートル超を誇り、CATLのグローバルサービス基準を統合した初の海外拠点であり、CATLの世界的な技術展開とサービス連携における重要な一歩となります。今後、NING Serviceは保守技術、サービスモデル、ネットワーク拡大における革新を継続的に推進し、新エネルギー車アフターマーケットの健全かつ安定的で秩序ある発展に新たな原動力を注入していきます。