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– シージェン会長兼CEOのチュン・ジョンユン博士が完全自動化されたデータ駆動型の分子検査の進展を強調
– CURECA™(世界初の完全無人PCR自動化システム)とSTAgora™(リアルタイムグローバルデータ分析プラットフォーム)を発表
– 自動化を拡大し、データ分析を強化することで、シージェンの長期的ビジョンである「病気のない世界」を実現する技術
ソウル、韓国、2025年8月9日 /PRNewswire/ — 分子診断分野のグローバルリーダーであるシージェンは、シカゴで開催されたADLM 2025(7月29日~31日)において、ラボ自動化とデータ駆動型感染症監視の進展を目的とした2つの新技術を発表しました。 世界初の完全無人化PCR自動化システムCURECA™、そして早期検出と精密医療を支援するリアルタイムデータ分析プラットフォームSTAgora™です。
[写真1] シージェンは、現地時間2025年7月29日から31日にシカゴで開催されたADLM 2025において、完全無人化されたPCR自動化システムCURECA™および感染症データ分析プラットフォームSTAgora™を公開。
分子診断における新時代を強調するシージェン会長
「CURECA™とSTAgora™により、私たちは診断の未来に向けた決定的な一歩を踏み出しました」。シージェン会長兼CEOであるチュン・ジョンユン博士は、7月30日に米国をはじめ、各国メディアを対象にした記者会見でこのように述べました。 「当社の目標は、世界中の研究機関が複雑な検査ワークフローを自動化し、診断データをより効果的に活用できるようにすることです。ひいては、病気のない世界を実現するためのグローバルな取り組みの推進にもつながることでしょう」。
現在、ほとんどの分子診断システムの自動化は部分的なものにとどまっており、反復的な手作業や決まりきったワークフローに依存しているため、効率性と拡張性に限界があります。
自動化の限界を突破し、グローバルな診断分野を再定義するCURECA™
CURECA™は、業界で初めてPCR検査の全工程の完全自動化を目指して設計されたシステムです。これまで手作業で行われていた前処理段階を含め、全ての工程を自動化しています。 シージェンは、診断の完全自動化を確実に実現するためにクリアすべき3つの必須条件があると指摘しています。すなわち、高度な研修を受けた人材不要な運用、24時間連続処理、および検体の連続的入力です。 CURECA™は、これら3つの必須要件を満たした設計となっています。
専用モジュールであるCURECA™ Prepは、尿、血液、痰、便といった多様な検体タイプを処理し、自動化への道を阻む困難な課題を解決します。 多様な検体の前処理を扱うモジュールを搭載したCURECA™システムは、検体の投入から核酸抽出、増幅、結果解析までのPCRワークフロー全体を人間の介入なしに完了します。 システムは24時間連続稼働を前提に設計されており、人的ミスを最小限に抑え、ワークフローの効率化を図ることで、ラボ内で高度なスキルを持つスタッフがより重要な業務に当たることができるようになります。
検体の変動性と反復的な前処理作業に熟練した人材に依存してしまうという問題のために、診断分野における完全自動化は長らく大きな課題でした。 CURECA™は、異なるラボの規模やワークフローに合わせて設定可能なスケーラブルで適応性の高いシステムを提供することで、ラボがこれらの制約を克服できるよう支援することを目的としています。 CURECA™ Prepは、シージェンがより広範な自動化ソリューションの探求を続ける中で、臨床化学や免疫診断など他の検査分野にも応用できるポテンシャルを秘めています。
診断データをリアルタイムの臨床情報に変換するSTAgora™
STAgora™は、シージェンが開発した最新のプラットフォームであり、PCR検査データをリアルタイムで収集・分析し、診断ワークフローを最適化するための広範なコンテキストをラボに提供します。 プラットフォームには40種類を超える分析ツールが搭載されており、感染傾向のトラッキング、病院ごとの陽性率モニタリング、多病原体同時感染パターンの分析など、多様な機能を提供しています。 STAgora™は、単なるデータ保管庫ではなく、検査データから意味のある集約された洞察を導き出すための統合プラットフォームとして設計されています。
現在、個々の検査結果は、より広範な参照ポイントがないため、限られた情報しか提供できません。STAgora™は、病院が独自の統計データセットを構築し、機関間で集計データを比較できるように設計されており、感染パターンの早期検出を支援し、より適切な意思決定をサポートします。プラットフォームを通じて共有されるデータは、各機関の要件に従って匿名化され、フォーマット化されています。これにより、地域、国内、またはグローバルなレベルでの安全でリアルタイムなデータ交換が支援されます。
[写真3] シージェン会長兼CEOであるチョン・ユン・チュン博士が、2025年7月30日(現地時間)にシカゴで開催されたADLM 2025のプレスコンファレンスにおいて、CURECA™とSTAgora™を発表
病気のない世界への歩み
チュン博士は「病気のない世界」を築くというシージェンの長期的なビジョンを改めて確認し、CURECA™とSTAgora™の導入によって、同社が掲げるコア技術の五本柱が確立されたことを指摘しています。 すなわち、シージェン独自PCR技術、自動化アッセイ開発のためのSGDDS(Seegene Digitalized Development System)、グローバルな技術共有イニシアチブ、そして今回追加された完全自動化PCR検査およびリアルタイムデータ分析機能の5つです。
ADLM 2025に参加した業界の専門家たちは、シージェンの新たな技術に強い関心を示しました。 マイアミを拠点とするラボラトリーITコンサルティング企業JTGコンサルティンググループの社長兼CEOであるジャメル・ギウマは次のように話しています。「過去数年で、多くのADLMカンファレンスに参加してきましたが、CURECA™はこれまでに見た中で最も革新的なソリューションのひとつです。 この技術は、ラボのワークフローを簡素化し、スタッフの負担を軽減し、全体的な業務効率を大幅に向上させる可能性を秘めています」。
また、チュン博士はこう付け加えました。「CURECA™とSTAgora™を駆使して、分子診断における長年の課題に取り組んでいます。 スマートフォンや電気自動車が各業界に変革をもたらしたように、これらの技術は診断検査の可能性を再定義し、世界中のラボが真の自動化を実現し、診断データの価値をさらに押し広げていくことで、最終的には病気のない世界の実現に貢献することになるだろうと信じています」。
免責事項
CURECA™およびSTAgora™は、ADLM 2025で発表された開発中の非商用技術です。現時点では一般発売されておらず、いかなる管轄区域においても臨床診断用としては未承認の状態です。
プレスお問い合わせ先:
seegenekr@hoffman.com
パク・ヒョンジュ hpark@hoffman.com
イ・ジュン jlee@hoffman.com
クレア・ミン cmin@hoffman.com